説教『復活の朝』牧師 若月健悟

2021年4月4日(日)イースター(復活日)家族礼拝説教要旨

《聖書》マタイによる福音書28章9節

【はじめに】

 イエスさまが、死んでお墓に入ったのに、「復活なさったのだ」と、天使が告げました。〝イエスさまは、生きておられる〟そう信じた最初の人は、マグダラのマリアさんともう1人のマリアさんでした。悲しんでいる時間はありません。〝すぐに知らせましょう〟と、ペトロさんやお弟子さんたちがいるお家へ走って行きました。

 そうしますと、突然、道に人が現れ、語りかけたのです。

 「おはよう。」

 その姿、その声、まさしくイエスさまです。本当に、イエスさまは生きておられたのです。でも、2人のマリアさんは、まだ信じ切れずに恐ろしくなり、イエスさまの御前にひれ伏すと、足をキュッとだいて〝イエスさま、イエスさま、本当にイエスさまなのですね〟と繰り返して呼びかけたのです。

 イエスさまは言われました。

 「恐れることはない。行って、わたしの兄弟たちにガリラヤへ行くように言いなさい。そこでわたしに会うことになる。」

 イエスさまは良くお分かりでした。2人のマリアさんが、どんなにお話ししても、死んだイエスさまが生きておられる、なんてとても信じられないことです。それで、お弟子さんたちが信じても信じなくても、「ガリラヤへ行くように」と、イエスさまが告げられたと言えば、お弟子さんたちは、とりあえず、ガリラヤへ行くことになる、と分かっておられたのです。

 こうして、2人のマリアさんは、お弟子さんたちのところへ、駆けて行ったのです。

【おはよう】

 イエスさまが復活されて最初にお語りになった御言葉は、「おはよう」です。確かに朝のことですから、「おはよう」で良いのです。でも、「おはよう」には、もう1つの意味があります。それは、「喜びなさい」という意味です。〝恐れないで、喜んでいいのです〟と告げられたのです。

 皆さんは、毎朝起きて最初に交わす言葉は、「おはよう」ですね。この「おはよう」には、「喜びがありますように」という意味があるのですね。それは、「喜んでいる」時にこそ、一番元気が出るからです。寂しくなったり、悲しいでいると、元気が出ませんよね。

でも、イエスさまが、「おはよう」と声をかけてくださるのです。どんなに寂しくなっても、深く悲しんでいても、「喜んでいていいのですよ」と語りかけてくださるのです。それは、光り輝く復活の朝を、必ず迎えることができるからです。今日も一日、元気にすごそう、喜び感謝してすごそう、と朝一番に思えたら最高ですね。

【深い悲しみの中で 】                                   

 皆さんは、なめるとしょっぱい塩を知っていますね。お塩は、ほとんどの料理に入っています。お塩を程よく加えると、とっても良い味になるのです。

 お母さんは、〝お塩を夜、買ってはだめ〟と、時々言っていました。昼間にお塩を買う時には、〝お塩ください〟と言ってお塩を買いました。でも、夜にお塩を買わなければならない時には、そうは言わないのです。では、何と言うのかといいますと、〝浪(なみ)の花ください〟と言うのです。

 今はスーパーでお塩を買いますが、子どものころ、スーパーはありませんでした。お塩はお米屋さんで買うのです。お豆腐はお豆腐屋さんで、お肉はお肉屋さんで買っていました。

 小学校1年生の夏休みに入る前の7月10日のことです。夕方になって、お母さんが、〝お塩がなくなったから、お塩買ってくるね〟と言って、お米屋さんへお塩を買いに行ったのです。

 ところが、その日の夜に大変なことが起こったのです。僕はぐっすり寝ていたのですが、あまりにさわがしいので、目を覚ましますと、お母さんも、お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、皆が泣いているのです。布団の中に寝ているのは、お父さんでした。突然、お父さんが死んでしまったのです。僕だけ、少し離れたところで、1人で寝ていたのです。何が何だか分からずに、皆の泣いている姿をボーっと見ているだけでした。

 お葬式が終わり、お母さんと2人っきりになったとき、お母さんが、お父さんの写真の前で、泣いていたのです。僕はどうして良いか分からずに、ただお母さんの泣いている顔を見ているだけでした。

 すると、お母さんが写真のお父さんに語りかけたのです。

 「お父さん、ごめんなさい。夕方、お塩を買いに行かなければ良かったのにね。近所から 

  借りれば、お父さんは死ななかったのに・・・。本当に、お父さん、ごめんなさい。」

 そう言って、また泣き始めました。とても悲しそうで、悔しそうでした。

 そのとき、お父さんは47歳でした。

 お母さんが、時々、〝お塩を夜、買っちゃだめ〟と言うのは、こういうことだったのか、と思いました。

 お塩には、「死」という言葉の響きがあります。それで、昔の人は、お塩を〝浪(なみ)の花〟と言ったのです。海の白い泡をお花に見立てて、お塩のことを表したのです。人の死を忌み嫌った昔の人の知恵です。それにお塩を野菜にかけると、野菜はしぼんでしまいます。それで、弱ってしまうことを意味することもあって、〝浪(なみ)の花〟と言葉を代えて、大切なお塩のことを表したのです。

【復活の朝】

 これは、昔の話しです。今は、スーパーで買い物をしますから、問題ありません。むしろ、お塩のことを〝浪の花〟と言うことさえ、忘れられてしまっていますから、大丈夫です。

 お母さんは、僕が大人になって教会の牧師になると、教会に通うようになりました。少しずつ聖書のことを理解するようになりました。そして、イエスさまの十字架と復活のことが分かるようになりました。人は、何時の日か必ず死を迎えます。でも、教会では、イエスさまの復活を信じていますから、死んでも、イエスさまと同じように復活して、神さまのおられる天の御国へ入れていただけるのです。ですから、恐れないで、喜んで生きていて良いのです。

 お母さんは、お父さんが天に召された7月10日、同じ日に天に召されました。時々、こんなことを言っていました。

「こんなおばあちゃん、天国で分かるかな。」

 87歳でした。

 イエスさまは、復活の朝一番に告げられました。

 「おはよう。」

 喜び感謝して、今日一日を楽しく過ごしましょう。

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